ヤマハのブックシェルフ型 スピーカー「NS-10M」です。 1978年発売依頼 スタジオモニター および 家庭用 として大ヒットし、 通称" テンモニ "と呼ばれて長期に渡り販売されていたスピーカーです。 本品は個人使用品です。 整備概要 ・　高音側ネットワーク・コンデンサの交換 ・　ウーファーエッジの軟化処理 ・　エンクロジャー(箱)の小欠損パテ補修と塗装(底面除く) ツイーターHPF用は、Dayton Audio製フィルムコンデンサに交換しています。(オリジナル両極性電解コンデンサは25%以上過大容量になっていました)背面に使用コンデンサのステッカーが貼ってあります。 ウーファー用のコンデンサ(電解)は測定の結果値のズレがありませんでしたのでオリジナルを尊重してそのままにしてあります。 ウーファーエッジ(クロスエッジ)は年数経過でパリパリしてきますので市販の軟化剤で処理してあります。 スピーカーターミナルはオリジナルのままです。外観上錆が見られますが内部接点はそれほどでもありませんから時々クリーニングして使っていました。使用時に問題は発生していませんでした。 内部配線を交換したり接続変更するというのも考えられますが、オリジナル重視で変更しませんでした。その方が問題が起きたときに検索を参考に修理し易いということもあります。 ウーファーコーンが黄色っぽく変色しており、シミもありますが、漂白すると紙の繊維どうしを結合している成分が分解する恐れがありますし、塗料を使用するとコーン紙の質量が変わってしまう可能性があるので何もしていません。サランネットを装着しておけば見えませんのでオリジナル音質重視と考えています。 エンクロジャー(箱)は長期間使用の間に凹みや角部の欠けが少しありましたのでパテで補修し黒で再塗装してあります。オリジナルは木目にグロス黒ですが、グロスは塗装が難しいのでマット黒で少し木目っぽくしてあります。ネットを装着するととても落ち着く雰囲気です。 前面ネットに穴や破れ無。 少し汚れが有。 爪折れ無。 各ユニットのの取り付け部等金属表面に錆が出ていますが音質に無関係なので未塗装です。 裏面の注意はオリジナルのまま。 ※音出しはできる物ですがノークレームノーリターンでお願いします。